2011年 12月 21日
続き どのぐらいの売上を目指しているのですか? |
どこかの蕎麦屋で修行されて独立しようという方はそこのご主人に聞くでしょうから当たり前なのですが、 蕎麦屋の開業相談にこられる方はサラリーマンを退職され夫婦二人で蕎麦屋を開きたいをいう方がほとんどです。
趣味で蕎麦打ちをやっていたり、蕎麦打ち教室に通うことで、技術はそこそこ習得しているのだけれど、経営については少々不安だということなのだと思います。
「どのぐらいのの売上を目指しているのですか?」という質問をすると
控えめにいっておられるのかはわかりませんが、夫婦二人+パートアルバイトで20席ぐらいのお店を開業されようと考えているかたの多くは年商1000万〜1500万円という数字をおっしゃいます。
平日、土曜、日曜・祝日の繁閑比がビジネス街でなければおおよそ1:1.5:2で設定できますので、1ヶ月を平日換算すると36日。定休日を平日4日分として引くと、32日が平日換算の営業日ですから、
例えば、
客単価1,000円×30人×32日×12ヶ月=11,520,000円
客単価1,200円×30人×32日×12ヶ月=13,824,000円
というような計算をされていらっしゃるのだと思います。
またこのぐらいならで現状の自分の能力でできそうだともおっしゃいますし、そのような売上計画を蕎麦打ち教室等でも教えられたと聞きます。
このことが本当だとすれば、蕎麦打ち教室はあまりにも蕎麦屋の現状を知らなすぎるのではないでしょうか。
果たしてこの売上で生活していけるのでしょうか?
多くの場合恐らくは厳しい現実が待っていると思います。
家賃の有無、パートアルバイトの人件費の多寡で多少の差はでるとは思いますが、
月商100万円の売上があったとしても事業所得は40万〜50万円程度であって、そこから所得税や預かり消費税・社会保険料を引かれて、借入があれば返済も・・・
いくら好きなことをしているとはいえ、若いサラリーマンの年収より低い状態が何年も続けられるとも思えません。
蕎麦屋の中には、充分な資産をお持ちで開業されている方も見かけます。
親から相続した不動産で全く働かなくても充分な収入が確保されているかた、自分で起こされた事業で成功した後引退して蕎麦屋をはじめられたかた等々、週末のみとか週休3日制で昼のみなんていう営業スタイルの店は大概そうなんだろうと思います。
とても羨ましい話ですが、自分自身もそうですがほとんどのかたは自分の資産の大半を投下して蕎麦屋を開業されていると思います。
自分が健康を害したら即日収入が途絶えること、サラリーマンを定年まで勤め上げたら期待できる退職金や充分な年金は蕎麦屋を営業しながら自分でつくっていかなくてはならないこと、また開業5年目ぐらいから発生するであろう設備更新にも資金を確保しておかなくてはならないこと等々・・生活もままならないような売上ではなんともならないのも事実です。
それではいくらぐらいの売上が必要なのか?
上記のような規模・体制の蕎麦屋であれば、最低でも2000万円程度の年商は必要だと思います。
国民年金基金や個人版401Kによる年金の準備、小規模企業共済による経営者や専従者の退職金の手当、中長期的な設備更新まで考えると2500万円は必要かと。
当時の国民金融公庫から借入をするにあたって提出した拙店の売上計画は、
初年度2600万円、2年目3000万円、3年目3500万円というかなり無謀?なものでした。
その売上を達成するための何をなさねばならないのか、その当時の現状の延長線上では絶対無理な計画ですので、どのような方々を顧客と考えるのか、商品政策はどうするのか、それを実現するべく経営者(自分自身)の能力向上をどのように図っていくのか、そのような詳細な行動計画を添付させていただくことでかなり条件がよい融資を受けることができました。
計画よりも現実が遅れてしまうことはままありますが、行動計画が詳細であればあるほど必ずや達成できると思います。
趣味で蕎麦打ちをやっていたり、蕎麦打ち教室に通うことで、技術はそこそこ習得しているのだけれど、経営については少々不安だということなのだと思います。
「どのぐらいのの売上を目指しているのですか?」という質問をすると
控えめにいっておられるのかはわかりませんが、夫婦二人+パートアルバイトで20席ぐらいのお店を開業されようと考えているかたの多くは年商1000万〜1500万円という数字をおっしゃいます。
平日、土曜、日曜・祝日の繁閑比がビジネス街でなければおおよそ1:1.5:2で設定できますので、1ヶ月を平日換算すると36日。定休日を平日4日分として引くと、32日が平日換算の営業日ですから、
例えば、
客単価1,000円×30人×32日×12ヶ月=11,520,000円
客単価1,200円×30人×32日×12ヶ月=13,824,000円
というような計算をされていらっしゃるのだと思います。
またこのぐらいならで現状の自分の能力でできそうだともおっしゃいますし、そのような売上計画を蕎麦打ち教室等でも教えられたと聞きます。
このことが本当だとすれば、蕎麦打ち教室はあまりにも蕎麦屋の現状を知らなすぎるのではないでしょうか。
果たしてこの売上で生活していけるのでしょうか?
多くの場合恐らくは厳しい現実が待っていると思います。
家賃の有無、パートアルバイトの人件費の多寡で多少の差はでるとは思いますが、
月商100万円の売上があったとしても事業所得は40万〜50万円程度であって、そこから所得税や預かり消費税・社会保険料を引かれて、借入があれば返済も・・・
いくら好きなことをしているとはいえ、若いサラリーマンの年収より低い状態が何年も続けられるとも思えません。
蕎麦屋の中には、充分な資産をお持ちで開業されている方も見かけます。
親から相続した不動産で全く働かなくても充分な収入が確保されているかた、自分で起こされた事業で成功した後引退して蕎麦屋をはじめられたかた等々、週末のみとか週休3日制で昼のみなんていう営業スタイルの店は大概そうなんだろうと思います。
とても羨ましい話ですが、自分自身もそうですがほとんどのかたは自分の資産の大半を投下して蕎麦屋を開業されていると思います。
自分が健康を害したら即日収入が途絶えること、サラリーマンを定年まで勤め上げたら期待できる退職金や充分な年金は蕎麦屋を営業しながら自分でつくっていかなくてはならないこと、また開業5年目ぐらいから発生するであろう設備更新にも資金を確保しておかなくてはならないこと等々・・生活もままならないような売上ではなんともならないのも事実です。
それではいくらぐらいの売上が必要なのか?
上記のような規模・体制の蕎麦屋であれば、最低でも2000万円程度の年商は必要だと思います。
国民年金基金や個人版401Kによる年金の準備、小規模企業共済による経営者や専従者の退職金の手当、中長期的な設備更新まで考えると2500万円は必要かと。
当時の国民金融公庫から借入をするにあたって提出した拙店の売上計画は、
初年度2600万円、2年目3000万円、3年目3500万円というかなり無謀?なものでした。
その売上を達成するための何をなさねばならないのか、その当時の現状の延長線上では絶対無理な計画ですので、どのような方々を顧客と考えるのか、商品政策はどうするのか、それを実現するべく経営者(自分自身)の能力向上をどのように図っていくのか、そのような詳細な行動計画を添付させていただくことでかなり条件がよい融資を受けることができました。
計画よりも現実が遅れてしまうことはままありますが、行動計画が詳細であればあるほど必ずや達成できると思います。
by sobayanicolas
| 2011-12-21 00:11
| 蕎麦屋経営の話